トピックス:フォルトトレランス3

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万が一に対する備えとは?

NHKの公開された情報から何回も行われた住民説明会での質問に関して、東京電力から考えられない答えが返っていたことが解ります。

Q:「福島原発で万が一事故が起きたら、どうするのですか?」
A:「この原発に万が一はありません。5重の安全に守られた原子炉から放射能が漏れるような重大な事故は絶対に起こりません。」

これは住民の不安を避けるなど、一定の意思をもって発せられたメッセージであると考えられます。
これはこれで別の問題がありますが、ここで取り上げたいのはこのメッセージは単に住民側への説得に止まらず、いつのまにか東京電力内部に対しても浸透していたと思わざるを得ない現状です。

安全危機管理では万が一を想定する必要があります。
絶対に起こしてはならない危機なら、それが「起きる手前で止められるように」起きると考えて備える必要があります。

絶対起こしてはならない事故で、想定外がおこってしまったら、「それは想定外でした」ではすませられない事態だと考えられるからです。

放射能漏れが絶対に起こしてはならない事態なら、
「万が一はありません」としてそのことが起きた場合を想定しておかないことは多くのリスクを抱えることになります。

例えば起きた後まで想定しないと本当に直前まで備えているかどうかの視点が狭められてしまいます。最後の砦が本当に有効に働くか実際に確かめておくことが欠かせません。
また備える事態を考えたくなくても、最悪の事故後の二次災害を最小限にとどめるための備えは欠かせないはずです。

安全神話が独り歩きして、「日本の原発は安全でも世界のトップレベルにある」と過信していたと言わざるを得ない状況だったと思われます。

東京電力でも原子力発電に係わる部署は特別扱いとなり、
だれも初歩的な誤りを指摘できない状況に陥っていたと言えると考えられます。

確かに技術力ではトップレベルにあるかもしれません。
高い技術力と高品質がイコールでそのまま高い安全性には繋がらない事例は他にもあります。

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