トピックス:フェイルセーフ1

トピックス:フェイルセーフ1

高品質と壊れないことイコール安全ではない!?

福島の非常用電源の事故から学ぶにあたって非常に参考になる内容を含んでいます。
実は学ぶべき状況が家電の世界でも起こっています。
ちょっとそちらも参考に見てみましょう。

日本の家電製品は世界一の品質だと言われています。
高性能・多機能にとどまらず、品質が良く管理され、なかなか壊れません。

10年以上たった電気製品が動いているのは当たり前かもしれません。

このこと自体はとても素晴らしいことです。
世界に誇れる日本の製品だと思います。高品質と性能にかんしては・・・

しかし15年以上回り続けた扇風機が最後に壊れるときに火を噴く事故が報告されています。

これは15年以上も壊れずに動いてしまうことが問題の原因の一つになっています。

ユーザーは動いていると何も考えずに使い続けてしまいます。

ところが機械全体では動作可能だとしても、部品には寿命があります。
とくに電源周りでショートなどが起きると火災の原因となります。

コンデンサーなどは寿命の範囲では壊れた場合でもショートせずにオープンになるように設計されています。オープンならショートして発熱し、火災になることはありません。
しかし10年を超えて全体が劣化を続けた場合、コンデンサーを含め周辺の絶縁体やケーブルなどに想定外の壊れ方が発生するリスクがあります。

壊れることが当たり前として、壊れた時に危険側と安全側を考え、想定内で設計通りに働けば必ず安全側に壊れる考えがあります。
アメリカで先に進んだ手法ですが、信頼性設計の中のファイルセーフと呼ばれる設計法です。
ファイルセーフはこちらのサイトを参考にして下さい ー>
 
信頼性設計の組織への応用


電源周りのコンデンサーや絶縁体、ケーブルなどはこれらの考えにそって選ばれ、10年以内ならこのファイルセーフにしたがって壊れるように設計されているはずです。
しかし10年を超え20年に近づいていくと、想定外の壊れ方が起こっているようです。

どこか似ていると考えられませんか?

想定内では壊れないように設計され、高品質で作られ、いままで深刻な危機もなく動作していた。

ところがある日想定外に出くわすと、いとも簡単に最悪の事態を引き起こす可能性があること・・・

一つの学ぶべき基本がそこに見出せます。

絶対壊れないように設計・管理するのではなく、壊れる場合を想定して本当に壊れる前に安全に使用を止めること。または壊れても安全な範囲に止まること。
(表現では想定外を作らないなどの厳しい考え方もあると思います。)

子供の命を守るために忘れないようにしたい考え方です。

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